subtitle
  • Increase font size
  • Default font size
  • Decrease font size
Japanese(JP)English (United Kingdom)
学生インタビュー:環境フィールドワーク

学生インタビュー:環境フィールドワーク

一ノ瀬友博先生、土光智子先生


環境イノベーターコースの一科目として、夏休みに富士吉田市にて三日間のフィールドワークが行われ、多くの学生が参加しました。このフィールドワークでは、再生可能エネルギーの時代において、富士吉田市の土地と資源をどのように有効利用できるか、学生が太陽光発電・水力・バイオマスという3つのグループに分かれ、調査する目的で設計されています。

学生たちは、現地調査や地域自治体、企業その他関連組織へのヒヤリングを行い、今後の再生可能エネルギーの利用について富士吉田市協議会への提案を準備し、実際に担当者の前で発表しました。以下は3つのグループの活動内容に関してのそれぞれの代表者に対するインタビューです。

葉章二――太陽光発電グループ

(1) フィールドワークではどんな事を行いましたか。
私は太陽光発電(PV)グループに属しており、富士吉田市における未利用土地にメガソーラーを設置する可能性を検討しました。
最初の二日間は、設置可能な場所を検討し、候補地の評価を行いました。また、優れたビジネスモデルを構築するために、地方政府や地元業者など様々な関係者に対してインタビューを行いました。最終日は、その成果及び提案を富士吉田市の職員に報告しました。

(2) この経験からどんなことを学びましたか。 この活動によってフィールドワークの重要性を認識しました。
1)富士吉田市のフィールドワークやインタビューを通して、2つの独創的な提案を作成しました。このような提案を作成することは非常に良い経験になりました。
2)富士吉田市内でメガソーラーの設置に相応しい地域を多く見つけることができました。また、資金調達がきわめて重要であることを学びましたが、同時に地元企業はこういった再生可能エネルギーへの投資意欲が高いことも学びました。
3)費用便益分析を実施し、ソーラーパネルの初期設置費用は10~18年間で取り戻せることがわかりました。

(3) この活動は楽しかったですか。
台風の影響でフィールドワークが一日延長されましたが、とても楽しいフィールドワークでした。また富士吉田市の方々にとても親切にしていただき、多くのサポートを得ることもできました。
地方自治体の役人や地元業者、地元住民と直接コミュニケーションをとれたのは大変いい経験でした。一日目に富士山レーダードーム館を見学でき、また、最終日の昼食に富士山ビール園にて各種の地ビールを試す機会が得られたのが思い出に残っています。フィールドワークの4日間、留学生を含む多くの学生と一緒に過ごせたのは貴重な経験となりました。今回のフィールドワーク中に得られた知見を自分の研究に活用するのが待ち遠しいです。
最後に、富士吉田市は沢山の観光名所があり、とても魅力的な町です。ぜひ近いうちに訪れたいと考えています。

陳文波――水力グループ

(1) フィールドワークではどんな事を行いましたか。
最初に、様々な水路を訪れ、それぞれの水深、幅、方向、流速を測定しました。それらデータから、それぞれの場所における水力発電のポテンシャルが算出可能となりました。
その後、地方自治体と地元業者にインタビューをし、地元の水力発電所を訪問しました。

(2) この経験からどんなことを学びましたか。
水力発電について多くのことを学びました。私自身、富士吉田市には水力発電による電力供給について大きな可能性があるという印象を持ちました。また、専門機器を利用した精密測定という実践的な経験を得ることができました。電力会社である東京電力(TEPCO)を含め、地元業者や自治体がこのような事業の開拓に興味を持っていることがわかりました。(3) この活動は楽しかったですか。
はい。チームワークがとても有意義でした。また、再生可能エネルギーという重要な課題に取り組むことができ、やりがいを感じました。さらに、留学生としては、日本人の学生と一緒に作業をし、日本人の教員から学ぶというのも良い経験となりました。私にとって富士吉田市を訪れるのは今回が最初であり、また、富士山を近くで見るのも初めてでした。最後に、富士吉田うどんはとても美味しかったです。

マット・ジョーンズ――バイオマスグループ

(1) フィールドワークではどんな事を行いましたか。
恩賜林のサンプル地域を調査し、バイオマスポテンシャルを算定しました。また、恩賜林組合の方々にインタビューを行い、バイオマス資源のエネルギー源としての利用について前向きな回答をいただきました。例えば、恩賜林組合ではキノコ栽培を行っており、冬期の栽培においては熱が必要だが、この熱源をバイオマスエネルギーでまかなうことを検討しているとのことでした。

(2) この経験からどんなことを学びましたか。
森林のバイオマスポテンシャルを算定する方法を学びました。また、バイオマスはエネルギー源としての利用に限られないことも学び、富士吉田市に提出した我々の提案書では、間伐材をお土産や家庭用品、装飾品、ペットボトルの生産などに利用することを提案しました。さらに、恩賜林組合との話し合いを通して、バイオマス資源の利用を検討するにおいて、コストが最も重要な決定要素となることを知りました。

(3) この活動は楽しかったですか。
とても楽しかったです。私がEIコースを選択した理由として、学生の実践的スキル開発に焦点を当てていることが挙げられます。2日目の大雨は残念でしたが、森林の様々な地域を調査するのはとても楽しかったです。また、各種科学機器の使用方法を学べたのも将来必ず役立つでしょう。
台風の中入った露天風呂は何物にも代え難い良い経験となりました。