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Japanese(JP)English (United Kingdom)

学生インタビュー:Matthew Jones

1)大学院入学(EI参加)までの経緯・経歴を教えてください。

慶應義塾大学入学前は東京大学に1年半研究生として所属していました。私の研究は考古学の分野におけるコンピュータ利用で、歴史的名所をより良く理解するための三次元モデル作製などを行いました。例えば、奈良県明日香村の寺院の三次元モデルを作製したりしましたが、これにあたり、GISの技術を使い、作製したモデルを実際の地理的地点に正確な縮尺と方位で配置する必要がありました。東京大学での私の研究は、英国サウサンプトン大学で考古コンピュータ学の修士を修了した研究を基に行いました。

日本に来る前は、ロンドンのAECOMという企業で交通コンサルタントとして2年間働きました。そこではバスと自転車の専用路改善のための交通デザインを担当しており、これには適切な案内や規制とあわせたCADとGISの利用が必須でした。

2)現在の活動について教えてください。SFCやEIプログラムで学んだ事はどのように生かされていますか?

私は現在、GISソフトの開発とソリューションを提供しているESRI UKにて技術研究コンサルタントとして働いており、ESRIのArcGISを土台として顧客からの要求にあわせた解決策の開発を担当しています。このために、デスクトップソフトとウェブベースの両方のGIS技術を使用しており、また、英国の利用者向けの新機能やベータ版ソフトのテストも担当しています。

これらの業務をこなすにあたり、SFCにいた間にArcGISを使用した経験が役立っています。さらに、SFCの特徴である実践的な学習とプレゼンテーションとレポートを通した日常的な情報交換の経験も業務に直接関係する形で役立っています。

3)大学院ではどのような経験をしましたか?それはあなたにどのような意義がありましたか?

SFCではとてもよい経験をしました。先生達や同級生はいつも私の研究計画や進行状況を熱心に聞いてアドバイスをくれました。授業では、特に「環境フィールドワーク」や「環境測定演習」といった実践的な講義が興味深かったです。このような実践的な学習課程が用意されていたことが、私がSFCで学ぼうと決めた理由の一つです。

SFCで過ごした時間はとても意義があり、結果としてGISに関連した職業を選ぶ事につながりました。慶應義塾大学で習得したスキルのおかげでESRI UKへの応募書類や面接がスムースに行き、職を得る事が出来たと考えています。

4)大学院ではどのようなプロジェクトに取組みましたか?また、そのプロジェクトを通して何を学びましたか?

私の研究プロジェクトは広島県にある厳島神社における気候変動の影響の分析でした。過去と現在の気候モデルのデータを利用し、気候変動が日本の環境システムと気候にどのような影響を与えるか調べました。特に、次の数十年で厳島神社近辺の海面レベルがどのように変化すると予測されているのかについて興味がありました。

このプロジェクトを通して、GISの利用といった技術的なこととともに気候変動に関する知見など非技術的な事ついても、実に多くの事を学びました。また、大きなプロジェクトに取組む事によって、プロジェクトマネジメントの経験を得る事も出来ました。さらに、厳島神社の管理機関から気候モデリングの専門家まで多様な関係者と直接連絡をとる必要があり、それもよい経験となりました。

5)あなたが興味を持っていた点や視点はEIプログラムで学ぶ事により変わりましたか?もし変わったらな、その変化は何によりもたらされましたか?

EIプログラムに参加する以前は気候変動についての知識がほとんどなく、この分野についてより詳しく知るためにどこを参照すればよいかわかりませんでしたが、EIプログラムで科学的な面と政治的な面の両方から気候変動の複雑性を学ぶ事により、気候変動問題の概観が見えてきました。また、この問題についてさらに調査するのに必要なツールを学ぶ事が出来、結果的にこれが私の厳島神社のプロジェクトにて役立ちました。EIプログラムは気候変動に関する研究になにかしらの貢献をする機会を与えてくれ、また、この問題について他者に教えるための知識と自信を与えてくれました。

6)将来EIプログラムに参加しようとしている学生へのアドバイスやEIプログラムの改善案等、ご意見をお聞かせください。

EIプログラムに参加しようとしている学生には固定観念にとらわれないようにすることをお勧めします。参加可能なプロジェクトが多数あり、また、多くの教員により幅広い分野がカバーされているので教員や同級生と彼らのプロジェクトや興味について話をするのを恐れないでください。彼らはえてして話したがっているし、場合によってはそういった一つの会話からあなたの慶應における研究テーマや研究内容が醸成されるかもしれません。