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Japanese(JP)English (United Kingdom)

教員インタビュー:環境情報学部教授 池田靖史教授

専門:建築、都市設計

環境を考えたデザインは、より豊かなライフスタイルを創造する

環境デザインのなかでも、特に建築デザイン、都市デザインが専門になります。デザインとは、ライフスタイルにおいて私たちがどのような価値観を持っているかを表現することで、そういう意味では、デザインは常にイノベイティブでなくてはならないと考えています。つまり、デザインをするということは新しいライフスタイルの価値を創造するということになり、それがそのままイノベーションなのです。環境を考えたデザインは、何かを我慢したり、暮らしのレベルを下げるということではなく、むしろ今までよりももっと少ないエネルギーと資源で、より豊かな生活を実現させることだと思っています。

その具体例として、今行っている研究が、日本古来の木造建築を、新しい工法を考案することで環境に配慮した新たな木造建築へと生まれ変わらせようというものです。私はこれをデジタル木造プロジェクトと呼んでいます。これはコンピュータでデザインすることにより、今までよりも複雑で多様な部品管理を可能にさせ、これまでとは違う新しい木材の使い方を生み出していくものです。木を使うことはとても大事なことですが、単に木を使えばいいというのではありません。コンピュータテクノロジーを使って木造建築に新しい命を吹き込もうというのが、私たちのプロジェクトの目的です。

もうひとつは、ビルディングインフォメーションモデルという、建物全体をコンピュータでシミュレーションできるようにし、それにより、これまで経験や勘に頼っていた部分をコンピュータの計算に置き換えていく研究です。これは木造ではありません。建物全体をシミュレーションすれば、今までとは違うイノベイティブな環境作りも実現できると考えています。

環境イノベーションを実現し、国際的リーダーシップを

私の研究室には、いろいろな専門分野を学んだ学生がきます。私たちの研究に興味があれば誰にでも門戸は開いています。いいもの美しいものをクリエイトしていきたいという気持ちが大切です。環境問題では、人間がネガティブなもののように捉えられることもありますが、私たちの研究は、豊かな生活を作るためのポジティブでアクティブなものです。まずそれを理解してください。

受講生の9割が日本人なのに、私が英語で授業を行うのは、グローバルスタンダードのなかで勉強していくという意識を持ってもらうためです。他国の人がいつでも飛び込める状態にしておきたいからです。SFCをステップに日本の外を目指すのも結構。ここで学んだイノベイティブな技術をさらにイノベーションして、国際的にリーダーシップをとってもらいたいと思います。