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EI Symposium IV
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Embracing Change: Building Resilience with Communities

変化を捕まえて:地域と共にレジリエンスをつくる

Keio University, Hiyoshi Campus, Yokohama
January 15, 16 2014

目的
気候変動や災害復興といった社会的・経済的変革を伴う大きな変化に対し、我々は一体何をすべきなのか。第4回EI国際シンポジウムでは、レジリエンス構築のために具体的なプロジェクトを実践している実務家、研究者、コミュニティリーダーなど様々な立場の専門家と共に、分野を超えた議論を通じて変化に対する共通の課題と解決策を見出したい。

背景
変化はもはや普通の事。しかし、それに上手に対処することはまだまだ普通ではない。

変化とは常に不確実なものですが、目を背けていては将来に対する脆弱性を持ち続けることになります。それどころか、経済的・政治的・文化的変容や気候変動といった、要素が動的に影響し合う複雑な課題を解決する機会すら失うことになります。我々はレジリエンスが適応能力と密接に関連しており、現実の複雑な課題に立ち向かう際に中心的な役割を担うものと考えています。真にレジリエントな社会(最悪の事態が起こらないようにする一方で、避けられない変化に立ち向かう準備ができているような社会)とは適切な条件下で発達しうるものであり、いかにそれを実現させるのかが最重要課題となります。

レジリエンスの構築とは自己組織化のプロセスであり、知識の蓄積、現場での実践、そして多くの主体との恊働が不可欠です。これらは理解されてはいるものの、現代コミュニティにおける繋がりの希薄さ、そして金融、技術、政治、教育といった我々の生活を構成するインフラ上の制約から、実行する能力が十分に開発されているとは言えません。産官学、さらにコミュニティを結びつける組織的な取り組みが理想的ですが、それは互いの壁を取り払い、共通の課題に対する連携体制を構築することによってのみ実現されるものです。

慶應義塾大学主催の第4回環境イノベータ国際シンポジウムでは、社会起業家、実務家、研究者、コミュニティリーダーが自身の活動を紹介し、現時点で我々がもつ知見をいかに活用していくのか、二日間に渡って議論します。再生可能エネルギー、震災復興、人口動態、社会起業といったこれからの課題に焦点を当て、変革をどのように計画し実行するのかという目標から具体的なテーマが設定されています。また、脆弱性をいかに計測し理解するか、実行を促す文化的土壌をいかに醸成するかといった実際的な課題にも着目します。講演者による具体的かつ革新的なプロジェクトの報告が、レジリエントで持続可能なコミュニティの発展に向けた横断的議論の土台を提供するでしょう。

成果
学際的なテーマを扱った各セッションの成果として、以下にある質問に対して何かしらの指針が得られればと考えています。

  • 気候変動への適応は(事前の)レジリエンス構築を通して実現可能だろうか。あるいは、災害後にそれに反応する形でしか行動できないのだろうか。
  • 地域規模で開発された解決策をどのように地方レベルや国レベル、あるいは、グローバルに展開できるだろうか。
  • 科学的知見がどのように現場で使用・適応できるだろうか。

今回のテーマに至る事になった経緯については 昨年のシンポジウムの情報や、議論の抜粋(議事録)我々は行動を起こすことが大切であると考えています。また、変化している環境に対応するために、その行動から何が学べるかを議論し、人々を一堂に集めてお互いの知見を共有することが重要であると考えています。

題目
今年のシンポジウムでは、3つのセッションでアジアの3つのコミュニティの変化への対応を議論し、最後のセッションでそれぞれの知見をまとめ、将来の理論構築や政策立案への指針を提供します。

変化の内容は立ち位置によって異なってきます。その違いの感じをつかむためにこのシンポジウムではバングラデシュ、モンゴル、日本の課題に焦点を当てています。バングラデシュの課題は途上国経済と移民についてであり、モンゴルのそれはバングラデシュのものに加え豊富な資源の管理が課題となっています。日本では状況は全く異なっており、経済は成熟しているものの人口の減少と老齢化が大きな課題となっています。これら3つをまとめることにより、この地域だけでなく世界中の課題の多くをカバーします。

 

スケジュール

Day One
セッション1
ボーダーレスネットワークと地域レジリエンスの形成
東南アジアの国々は気候変動と社会変革の二つの挑戦に直面している。社会革新と国際協力は未来に対する不安を和らげることができると期待されている。このセッションは現場でプロジェクトを実践している企業家、地域リーダー、研究者を一堂に集め、コミュニティベースの金融ネットワーク、社会ネットワークの形成方法やそれぞれのアクターの役割を議論し、気候変動と社会変革に対するレジリエンス構築の実行力を検証する。

セッション2
科学と政策の横断的インターフェースと地域レジリエンスの形成
モンゴルは新興経済国として急速な資源開発と都市化を進めているが、グローバルマーケットの変化と気候変動への適応という二つの挑戦に直面している。ここでのカギは科学研究の成果と政策現場のニーズとの間に存在するギャップをどう埋めるかにあると考えられる。このセッションはモンゴルにおける気候変動と経済変化に対するレジリエンス構築に関する最新の研究と実践の成果を提示するとともに、学問領域と行政レベルを超えた横断的な科学と政策のインターフェースのあり方を検証し、グリーンでレジリエントな国づくりへの転換戦略を展望する。

併催イベント:ワークショップ:絶え間ない変化に向けてのデザイン(pdf: 578KB)

Day Two
セッション3
実際のレジリエンス:災害復興と小規模の再生から大規模の変化へ
災害後に国家やコミュニティを再生させるのはそれ自体が困難であるが、そういった再構築を触媒として変化に満ちあふれた未来のために国家を再建・準備することは可能だろうか。このセッションでは、コミュニティレベルの活動が国レベルで影響を与える方法を見つけるために、分野の垣根を越えて恊働する可能性について探索する。

セッション4
展望:これからどこへ進み、現在の知見をどのように利用すればよいのだろうか
様々な分野の知見をまとめるのはどんどん難しくなっているように感じられるが、と同時にかつて無いほど重要にもなっている。レジリエンス構築のためにはどのような変革が必要だろうか。また、変化が皆にとって有益となるためにはどのようなツールが必要だろうか。